いくPAの多言語相談窓口~ともに~は、2024年10月に生野区役所で行われた令和7年度保育施設一斉入所の受付・面接に、中国語、ベトナム語、英語の通訳派遣をしました。
実施期間(10月1日~15日)のうち5日間、半日ずつ面接会場に行き、必要な方に対して支援を行いました。面接の通訳や、書類作成の補助、受付・面接のオンライン予約の補助など、計10家族ほどの外国ルーツの保護者に対して母語または英語を用いた支援を行いました。
この度の通訳派遣は、事前に区民向け広報紙「広報いくの」でも周知されていたため、通訳派遣についてすでに知っている外国ルーツ保護者も見られました。
保育施設入所の手続きについては、母国との文化や制度の違いから、外国ルーツ住民は戸惑いを覚えることも少なくありません。今回の派遣では、当法人の相談窓口に所属する中国とベトナム出身の相談員が母国の文化との違いを念頭に置いた支援を行いました。
いくPAの多言語相談窓口~ともに~では、面接・受付前の9月より、特に未就学年齢の子どもが多く暮らしていると想定されるベトナムルーツ住民に対して、SNSで保育施設一斉入所の受付・面接実施のお知らせを行いました。受付・面接の実施について知らないベトナムルーツ住民も多く、周知の必要性を強く感じました。また、SNS発信をきっかけに、生野区内外から35件の保育園入所にまつわる相談が多言語相談窓口~ともに~に寄せられ、多言語相談窓口として区役所と住民との橋渡しに取り組みました。
生野区には住民の5人に1人にあたるおおよそ2万8000人の外国籍住民が暮らし、未就学もしくは学齢期の子どもたちも多く暮らしています。区役所職員による保育施設受付・面接は、子どもと保護者にとってサービスにつながるための大切な機会です。外国ルーツ住民が適切な行政サービスにつながっていけるように、今後も公民連携による多文化共生施策の展開に向けて、全力を尽くします。