11.29 大阪大学「共生学実験実習1」授業でワールドカフェを開催しました
大阪大学人間科学部「共生学実験実習1」の2024年度秋冬期授業が、10月以降原則毎週金曜日にIKUNO多文化ふらっとの事務所で、多文化ふらっととの協力・協働のもと実施されています。11月29日には、ふらっと職員3名を含む13名が、「お互いが良い格好しないで素の自分で共生できる環境は、どうすればよいか?」という「問い」をもとに3グループに分かれ、ワールドカフェ(WC)という形式の対話活動に挑みました。
「そもそも良い格好ってどういうこと 」「素の自分って環境との関係で変化するから一つではないのでは」「共生とは『自分たち』のことだから、そもそも『自分』とは葛藤があって当然」「妥協が必要では。価値観が全く違う人との共生はどうすればできるの、できないの」などなど。25分間ごとに別のグループに移動しての尽きることのない対話が続きました。
私たちは普段のせわしい大学・生活環境の中で、「競争」「効率」「承認」「評価」「問題解決」などのキーワードに囲まれながら、何かに追われるように生きています。短期的な視野のもとで目先の解決策に終始しがちな日々の生活。WCの終了後も、学生たちが解き放たれたような笑顔で今後の授業について打合せをしている姿が印象的でした。
一度立ち止まって、異なる他者とのゆっくりした対話の場を通じて、人生観や世界観などの「そもそも論」について意見を交わし、自分の価値観や社会のあり方などを問い直してみることの必要性や楽しさを体感する機会となりました。生野区の地域の中に、こうした対話の装置を、多様な形で埋め込んでいくことが地域活性化に向けても大切であると再認識できました。