大阪大学の学生・院生らと「いくのパーク」で、大学と地域をつなぐ多彩な学びの場を共創中!
IKUNO・多文化ふらっとは、持続可能な社会づくりを目指す大学内のシンクタンク、大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)と協力プログラムを実施しています。大学と「いくのパーク」をつなぐ学びのキャンパスを目指して「いくのふらっとだいがく」を開催しています。これまでセミナーや小さな音楽祭などを実施してきました。こうした動きに連動する形で同大学COデザインセンターなどの授業として大阪コリアタウンのフィールドワークや授業の講師派遣なども行ってきました。
7月19日には大阪大学大学院人間科学研究科「共生社会論特講Ⅰ」の授業に、宋悟事務局長と学習支援講師の高悠史さんが参加して、「いくのパーク」の成り立ちや多文化ふらっとの学習支援等について報告し議論を行いました。翌週の7月29日には、厳しい暑さのなか30名ほどの大学院生や教員が「いくのパーク」内の多文化ふらっとの事務所に集まりました。
夏休み前の最終講義となったこの日は「共生社会論特講Ⅱ」の授業でした。「耐えられないことを耐えられると思わないために、なにができるか」という哲学的テーマについて、ワールドカフェ形式で話し合いを行いました。多文化ふらっとからもスタッフが参加しました。ワールドカフェでは、参加者が4人ずつテーブルに座って話し合い、一定時間のあと、メンバーが被らないように移動して新しいテーブルで再び話をする、というのを何度か繰り返します。
この日のテーマは、多文化ふらっとによる“多文化共生といくのパークの実践”に関する講義を受け、学生自身が立てたものです。共生という理想、そこへはだかる価値観の違いや起こりうる摩擦などについて考えた学生が「耐える」という言葉を使い、問いを設定しました。それぞれのテーブルでは、この問いを前にときに抽象的に、ときに具体的に、自分の記憶と思いを手繰り寄せながら話し合い、議論は白熱しました。
10月中旬からは、大阪大学人間科学部共生系の学部生が「IKUNO・多文化ふらっと+実験実習」授業の一環として来年1月初旬までほぼ毎週金曜日に「いくのパーク」に来て、試行錯誤が始まります。多文化ふらっとの事務所は、大阪大学以外にも多くの大学ゼミの授業等で活用されています。今後も、多文化共生拠点である「いくのパーク」は、多様な人々が学びあい、ともに刺激し合う場として成長を続けていきます。