今秋、IKUNO・多文化ふらっとでは、NPO法人クロスベイス、にほんごこどもサポートとともに「外国につながる子どもの日本語/学習サポーター養成講座」(全5回)を開講しています。9月24日(日)には第1回目の講座が行われました。定員15名を上回る申し込みをいただいたことに、外国につながる子どものへの社会的関心の高まりを感じています。
近年、外国人受け入れの拡大にともない、外国につながる子どもがこれまでにないペースで増えてきています。2021年度の文部科学省の調査では、日本語に課題を持つ子どもが約6万人いることがわかりました。ここ生野区は5人に1人が外国籍住民という多国籍・多民族のまち。私たちが実施している学習サポート教室にも言語や文化的背景の違いで周りとの関係がうまく作れなかったり、教科の理解が進まなかったりと大変な思いをしている子どもも少なくありません。
本講座では、具体的な知識を身に着けるにとどまらず、講師や受講者同士の対話、意見交換を通して、支援者としての学びや考えを深めたりしていただけるようにしたいと思っています。今回の講座を受講中のみなさんは、背景やこれまでされてきた活動もそれぞれ。すでに支援活動をされている方、これから始めたいと思っている方、いずれの方も熱心に取り組まれています。こうした方々が、地域や学校での多文化共生の取り組みを下支えしていく土台となっていくことを期待しています。