2024年3月、全4回で実施した外国につながる高大生による小中学生支援のためのサポーター育成プログラム“EMPATHY=DO”を終了しました。
このプログラムの目標は、日本社会や日本文化、外国につながる子どもの現状に理解を深め、異文化適応を客観的に捉えること、日本で暮らすうえでの適応と自らのエスニシティを見つめ直すきっかけとなること、プログラムで得た知識やスキル、人と人との関わりや対話を通して、若者自身のエンパワメントを促進することです。
プログラムでは様々なテーマについての対話やワークを通して、外国につながる子どもたちが置かれている状況に思いを寄せると同時に、自分自身がどのように物事を捉えているのかに向き合う作業にもなりました。
参加してくれた若者は、移動歴やことばの状況、日本文化への適応や適応に対する考え方、マイクロアグレッションへの対処方法など、まさに十人十色。それぞれがこれまで生きてきた中で身に着けてきた価値観や経験を垣間見ることができました。
異なる価値観や考え方、本音が交差するなか、お互いを理解しようと試みる時間は、1回3時間という長さを感じさせない充実したものになりました。
今回のプログラムが、散在している外国につながる若者同士がつながり、連帯し、社会的にポジティブな変化をもたらすきっかけになればと思います。