IKUNO・多文化ふらっとがNPO法人クロスベイスと共催している「DO-YA」は、家庭環境の格差が子どもの教育格差につながらないよう宿題、教科学習、日本語学習、受験を支援する学習サポート教室です。国籍や民族の違いに関わらず、すべての子どもたちが自分自身の可能性をせばめることなく「どぉや!」と胸を張って、自らがのぞむ未来へ立ち向かっていってほしい。「DO-YA」にはそんな願いが込められています。
2022年度は中3生、高3生、そしてダイレクト生(母国で9年の義務教育課程を終えたのち来日、日本の中学校には在籍せずに直接高校受験に挑む子ども)合わせて14名の受験生全員が、それぞれの目標に向かってチャレンジ、無事に希望の進路に進むことができました。
今年は新型コロナ感染症による入国制限と入国緩和の影響か、比較的入試に近い時期に来日する子どもが多く、受験まで日のないなかで入試本番を迎えなければならない状況が目立ちました。大阪府立高校の受験には「日本語指導が必要な帰国生徒・外国人生徒入学者選抜」という特別入試選抜の制度や様々な配慮が受けられる制度があり、全国的に見ると支援体制が整っている方ではあるものの、限られた定員数を大きく上回る応募者数だったということもあり、例年になく厳しい状況での挑戦となりました。
そのような中、粘り強くサポートしてくださる講師の方々や、他の支援団体の方々のご協力、保護者のサポート、何よりも子どもたち自身の頑張りのかいあって、この春、それぞれが新しいスタートが切れることを心より嬉しく思います。進学、進級おめでとう!