9月14日(土)に「外国につながる子どものための私立高校・専修学校進学ガイダンス」を実施しました。きっと、大阪初の試みです。いや、関西初、西日本初かもしれません。
大阪府では、大阪の全ての子どもたちを対象に、所得や世帯の子どもの人数に制限なく、私立高等学校等の授業料の完全無償化が今年度から段階的に実施されることになりました。その影響もあり、進学先に私立学校を選択・受験したという話を多く見聞きするようになっています。
一方、公立高校では、今まで、大阪府内枠校を中心に日本語指導や母語・母文化の保持伸長をめざす取り組みが行われてきましたが、私立校のカリキュラムや支援の実態は未だ、よくわからないのが現状です。外国につながる生徒を受け入れる枠組みのある公立高校や、高校入試制度そのものの説明会は、教育委員会や民間団体により開催されることが増えてきましたが、特色ある私立学校や専修学校にフォーカスしたものは、聞いたことがありません。
そこで、今回、外国につながる子どもが進学している学校及び特別な教育課程等を準備している学校10校にお声かけし、3校にご参集いただけました。
初の試みであったにもかかわらず、小学生や中学生とその保護者、支援者を含む総数54名の方にいくのパーク内の多目的室にお集まりいただきました。学校概要の紹介や個別相談だけでなく、行政書士による在留資格の説明も行い、高校卒業資格がその後の在留や職業選択には欠かせないことも共有できました。
まだまだ課題もありますが、なんとか1年目、初の試みを終え、ほっとしています。今後、このガイダンスに多くの私立高校・専修学校が外国につながる子どものオリジナルカリキュラムをもって参加いただけるよう、IKUNO・多文化ふらっととして精進してまいります。