コレクティブインパクト。それは様々な場所で活躍するセクターや関係者が互いに連携しあい、共同して複雑化する社会課題に取組むための枠組みです。このコラムではIKUNO・多文化ふらっとに関わるそのような多様な人々の「いくのパーク」への想いを届けます。
株式会社コリアジャパンセンター代表取締役/一般社団法人いくのもり代表理事
木村和弘(IKUNO・多文化ふらっと理事)
■ 御幸森地域への想い
コリアタウンで「まち歩き案内」を始めてから20年近くが過ぎました。生野で生まれ育った私も「韓流ブーム」から始まった「まちの変化」は「驚き」と言うしかありません。「生活風景である市場」から「また来たくなる魅力深いまち」へ。人流が生まれ、私もそれに乗せてもらい「まち案内」や「異文化体験」を提供する仕事をこの「御幸森地域」でスタートし、それが「まちと関わる」原点となっています。
私を含めて、次々と訪れる人々を受け入れてきたまち。それが御幸森地域です。歴史を振り返れば渡来人の時代からずっとそうだったことがわかります。その「懐の深さ」と「あったであろう摩擦」がこのまちの「味」となっている。上手くいくことも、そうでないこともどちらも経験し、積み重ね、飲み込んでとても「人間臭いまち」となったのだと思います。
そんな人間臭い「御幸森くん」がまた変わっていこうとしています。
■ 小学校跡地の活用
「小学校は特別な場所」だと思います。誰もが同じ年代に経験し、先にいう「人間臭さ」を体感する場所であるがゆえに、思い出が詰まっていて褪せることはありません。一歩足を踏み入れると、なつかしさ、高揚感を感じる不思議な場所。
そして地域にとっては「わたしたちの学校」でありコミュニティの中心、防災上でも必須の拠点です。その小学校が再編により跡地となり、いよいよ次の一歩を踏み出そうとしています。「御幸森くん」今度はどんな人たちを受け入れていくのでしょう?
私たち「IKUNO・多文化ふらっと」は御幸森地域の「人間臭さ」が大好きで、思い入れのある「小学校」を当事者として未来に渡り関わっていく人々の集まりです。そんな私たちがリスクも背負い本気で「学校跡地を活用した多文化共生のまちづくりに挑戦」します。
■ 出会ったパートナー
これからどうなっていくのか?私たちの考えをあなたへ誠実にお伝えしていきます。いつでもお聞きください。またご意見お聞かせください。地域住民の皆さん、生野区役所はもちろん、この挑戦の過程で出会ったパートナー「株式会社RETOWN」など多様な主体と協働します。
「誰一人取り残さないまちづくり」は「誰もが主体者たり得るまちづくり」であり「人間臭く」行われていくことでしょう。