森本 宮仁子(もりもと くにこ)
大阪市立大学大学院創造都市研究科修士課程修了(都市政策修士)。
社会福祉法人聖和共働福祉会が運営する大阪聖和保育園に保育士として就職、主任保育士、施設長を経て、現在、法人事務局長。
榎井 縁(えのい ゆかり)
藍野大学医療保健学部理学療法学科教授、人間科学博士。専門は教育社会学、多文化共生教育。ネパールのスラムや難民キャンプでの活動や、公益財団法人とよなか国際交流協会で子どもや女性を中心に据えた多文化共生のまちづくりを行う。
代表理事メッセージ
“ちがい”がたくさんあることは、豊かなことだ。
「今、ここに生きている“わたし”」の存在とは、それ自体がかけがえのない尊厳を持つ“いのち”の証(あかし)にほかなりません。しかし、いま日本で暮らしている多くの人たちが、「効率」「競争」などの価値観が強調される中で、そうした実感をもちながら暮らしているようには見えません。貧困や差別・偏見などに直面し、心身ともに不条理な苦痛に悩まされている人も少なくありません。
何より、苦痛を受ける隣人たちを平気で見過ごしてしまう不寛容な社会の風潮が強まっています。自分の“いのち”も人の“いのち”も大切にすることの意味を掘り下げたり、共感したり、寄り添ったりする日々の営みがおざなりにされています。
私たちが活動している大阪市生野区には、在日韓国朝鮮人と日本人との長い歴史があり、いまは新たに60カ国を超える外国ルーツの人々が暮らしています。また、高齢者で一人暮らしの方や、障害のある方もたくさん暮らしながら活躍されています。年齢も、国籍も、言葉や習慣、家族のあり方も含めて、たくさんの“ちがい”がここにはあります。「”ちがい”がたくさんあることは、豊かなことだ」と感じています。たくさんの“ちがい”に出会うことによって、新たな自分を再発見することにもつながります。新しい価値や仕組みを未来に向けて創造するときの原動力にもなります。
“ちがい”を大切にし、尊び、喜び、活かしあう「面白い」まちを、誰一人取り残されず、ともに助け合い生きていける多文化共生のまちづくりをめざしています。その試行錯誤の過程を大阪・生野から、関西へ、日本へ、全世界へと発信していきたいと願っています。「IKUNO・多文化ふらっと」は、行政や企業の皆様との協力・協働も積極的に模索しながら、「今、ここに生きている“わたしたち”」が、わたしたちらしく生きていくことのできる市民主導の多文化共生のまちづくりに挑戦します。
特定非営利活動法人 IKUNO・多文化ふらっと
代表理事 森本 宮仁子
榎井 縁
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